はじめに
WordPressは世界中で利用されている人気のCMS(サイト管理システム)です。その一方で、利用者が多いということは「攻撃の対象になりやすい」という弱点もあります。特に初心者のうちは、初期設定のまま運営してしまいがちですが、それでは不正ログインやデータ消失のリスクが高まってしまいます。
この記事では、WordPressを始めたばかりの人でも簡単にできるセキュリティ対策を紹介します。難しい専門知識は不要なので、ぜひ実践してみてください。
1. ログインURLを変更する
WordPressをインストールすると、初期設定のログインURLは以下のようになります。
https://あなたのドメイン/wp-admin
これは世界中の誰でも知っている情報です。そのため、不正ログインを試みる攻撃者に狙われやすくなります。
対策としては、ログインURLを独自のものに変更すること。
例えば /login123/
のように、他人が推測しにくいURLに変えるだけでもセキュリティが大幅に向上します。
初心者には「WPS Hide Login」という無料プラグインが使いやすくおすすめです。
2. 定期的にバックアップを取る
セキュリティ対策をしていても、万が一サイトが壊れてしまったり、不具合が起きることはあります。そんなときに頼りになるのがバックアップです。
バックアップには大きく2種類あります。
- データベースのバックアップ:記事やコメントなどの内容を保存
- ファイルのバックアップ:テーマや画像などのデータを保存
初心者なら、自動でバックアップを取ってくれるプラグインを利用するのが安心です。
おすすめは「UpdraftPlus」。数クリックでGoogle Driveなどに保存でき、復元も簡単です。
3. 強力なパスワードを設定する
「password123」や「abcd1234」のような単純なパスワードは危険です。
安全なパスワードの条件は以下の通りです。
- 大文字・小文字・数字・記号を混ぜる
- 12文字以上にする
- 使い回さない
パスワード管理に不安がある場合は、1PasswordやBitwardenといったパスワード管理アプリを使うのもおすすめです。
4. WordPress・テーマ・プラグインを最新に保つ
古いバージョンのWordPressやプラグインには、セキュリティ上の弱点が残っていることがあります。攻撃者はこうした「脆弱性」を狙ってきます。
管理画面に「更新があります」と表示されたら、できるだけ早くアップデートしましょう。特にセキュリティ関連のアップデートは最優先です。
5. 不要なプラグインやテーマを削除する
使っていないプラグインやテーマを放置すると、そこから攻撃を受けるリスクが高まります。必要のないものは無効化するだけでなく、完全に削除しておくのが安心です。
まとめ
WordPressは便利で使いやすい反面、セキュリティ対策を怠ると危険にさらされやすいシステムでもあります。
初心者が最低限やっておきたい対策は次の5つです。
- ログインURLを変更する
- 定期的にバックアップを取る
- 強力なパスワードを設定する
- プラグイン等は常に最新バージョンに更新する
- 使ってない不要なプラグイン・テーマを削除する
これらを実践しておけば、トラブルに巻き込まれる可能性を大幅に減らせます。
「ブログを書くことに集中するための保険」と考えて、ぜひ早めに設定してみてください。
この記事を読んだ方にはこちらもおすすめです → 初心者が最初に入れるべきWordPressプラグイン3選【2025年版】
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